入稿したファイルが、
セカンドプレスで正常に開けない場合

何らかの理由により弊社の環境で開くことができない場合は、
缶バッジの製作を進めることができません。
まずは、お客様の環境でファイルを開くことができるかをご確認いただく必要があります。

解決手順

  1. お客様の環境でファイルを開くことができるか確認してください。

お客様の環境で開くことができる場合

ファイルに問題はないようです。
送信中に何らかの破損が生じたおそれがあるので再度ご入稿ください。

お客様の環境で開けない場合

お気の毒ですが、ファイルが破損しており使用できません。
新たにデザインデータを作成してください。

テンプレートが正しくない場合

セカンドプレス公式のテンプレートを正しくご使用いただく必要があります。

  • 古いか、非公式か、あるいはアートボードに改変が加えられたケース

    セカンドプレスでは印刷工程を機械化しており、
    アートボードの情報とファイルのメタ領域情報を照合してデータの正確性を判別し、予期せぬ不具合を防止しています。

    したがって以下のテンプレートではご利用いただけません。

    • ・アートボードを追加したり、改変が加えられたもの
    • ・2013年以前のバージョンの公式テンプレート
    • ・自作や他社製の缶バッジ用テンプレート

    大変お手数ですが、公式テンプレートを新たにダウンロードして、デザインを作成してください。

  • 1つのテンプレートに複数のデザインが含まれているケース

    1つのファイルにつき1つのデザインで作成してください。

    1つのファイル内に複数のデザインが含まれると、印刷されないデザインが生じる恐れがあります。

    作りたい缶バッジのデザインの数だけファイルに分けていただく必要があります。

  • テンプレートのサイズと、作りたい缶バッジのサイズが異なるケース

    注文でご指定いただいたサイズと、実際に印刷されるテンプレートのサイズが異なる場合です。

    注文内容が誤りがある場合は、訂正の旨をお伝え下さい。
    テンプレートのサイズに誤りがある場合は、正しいサイズのテンプレートで、再度デザインを配置いただく必要があります。

パスの数が極端に多い場合

思わぬ印刷不良を招く可能性があるため、ラスタライズ(画像化)していただく必要があります。

オブジェクトのパスの数が極端に多い(2000以上)と
予期せぬ印刷不良が起こる可能性があります。
「メッシュツール」や「オートトレース」を使用した場合にこのような傾向があります。

パスの数が多いオブジェクトはファイルサイズの大小に関わらず
ラスタライズ(画像化)していただく必要があります。

解決手順

  1. 事前準備(1/2)
    「デザイン」のレイヤーにロックが掛けられている場合は、鍵アイコンをクリックしてロックを解除します。
  2. 事前準備(2/2)
    メニューの「オブジェクト」から、「すべてのロックを解除」をクリックします。

    これで、ロックが解除された状態になりました。

  3. メニューから「ウィンドウ」→「ドキュメント情報」をクリックします。

  4. メニューから「選択」→「すべてを選択」をクリックして、オブジェクトをすべて選択した状態にします。
    「ドキュメント情報」のオプションから「オブジェクト」を選択します。

    「パス」を確認して2000以上ならラスタライズ(画像化)する必要があります。

  5. ラスタライズ(画像化)が必要な場合、
    すべてのオブジェクトを選択したまま、メニュー「オブジェクト」から「ラスタライズ」をクリックします。

  6. ダイアログにて以下の設定を入力します。

    カラーモード
    RGBもしくはCMYK
    解像度
    その他 (600 ppi以上)
    背景
    透明
    アンチエイリアス
    アートに最適(推奨)
    クリッピングマスク
    チェックなし
    オブジェクトの周囲
    0 px
    特色を保持
    チェックなし

保存すれば、作業はこれで完了です。

文字や線が細すぎる場合

小さすぎる文字、細すぎる線は印刷時に潰れてしまうことがあります。
濃い背景色に白色で乗せたオブジェクトは、
周囲の色に押されて特に痩せることがあります。
このような問題はオブジェクトを太くすることでヤセを軽減することができます。

以下は線やテキストを缶バッジ製作時と同じ紙で印刷した際のサンプルです。
画像にマウスを乗せると5倍率でご覧いただけます。

直線・曲線
文字

白抜きの線をはっきり印刷させる方法

  1. 線幅の項目でラインオブジェクトを太くしてください。このとき、「少し太いかな?」と感じるくらいが目安です。
  2. 印刷結果です。黒背景のオブジェクトは周囲の色に押されて細くなっています。線幅を太くしたオブジェクトは、白背景のオブジェクトに近くなっています。

テキストオブジェクトなどの場合

  1. テキストオブジェクトを選択し、塗りと同じ色で線を付けてください。このとき、「少し太いかな?」と感じるくらいが目安です。
  2. 印刷結果です。黒背景で線なしの白文字は周囲の色に押されて細くなっています。0.15 ptの線をつけたオブジェクトは、白背景の黒文字に近くなっています。

『まきしろ』を無視してデザインした場合

缶バッジを正面から見たときにロゴなどの重要な情報が見切れてしまう場合があります。

不具合の例

缶バッジの側面にあたる部分を『まきしろ』といいます。
缶バッジのデザインを作るときには、
この『まきしろ』を意識してデザインする必要があります。

解決手順

  1. テンプレートには同心二重円のガイドがあります。 内側のガイド線が缶バッジの直径を表し、正面から見た時に見える範囲を示します。

    ロゴなどの重要なオブジェクトが、内側のガイド線に収まっているかを確認して下さい。

  2. オブジェクトを調節してデザインを修正してください。

    『まきしろ』については下のページで詳しく説明しています。
    デザインのTips

保存すれば、作業はこれで完了です。

缶バッジの側面に表示する
テキストの位置が正しくない場合

缶バッジを加工する際に、巻き込んで見切れが生じる可能性があります。

不具合の例

缶バッジの側面部分に表示したいテキストなどが、
大きすぎる場合や正しくない位置に配置されていると
缶バッジに加工した際に見切れてしまうことがあります。
これを防止するには仕上がりサイズのガイド線から、
外側に約1.5mmの範囲に文字を収めていただく必要があります。
※セカンドプレスでは原稿裁断において0.9mmまでのズレを許容値としています。
『まきしろ』に配置されている文字やデザインは
上記範囲に収めていただいた場合でも側面から見切れてしまうことがあります。

解決手順

  1. 『まきしろ』部分(缶バッジ側面)にデザインが配置されているファイルを開いてください。

  2. 『まきしろ』に配置されているオブジェクトが目安として1.5 mm範囲内に収まっていることを確認してください。

保存すれば、作業はこれで完了です。

配置された画像の解像度が足りない場合

解像度は350 ppi以上を推奨します。

デザインに使用されている写真やイラストなどの画像素材が350 ppiより低い場合、
モニタに比べて印刷した缶バッジでは粗く見えます。
低い解像度でも印刷することは可能ですが、350 ppi以上の画像を
ご使用いただくことでより綺麗な缶バッジ仕上がります。

解決手順

  1. 画像を選択します。

  2. 画面左上に解像度が表示されます。画面上350 ppi以上であれば、綺麗に印刷されます。350 ppiより低い場合、高解像度の画像がご用意いただくことが可能であれば、画像を差し換えていただくことを推奨します。

保存すれば、作業はこれで完了です。

特色が指定されている場合

RGBカラー、あるいはCMYKカラーで再指定してください。

特色(スポットカラー)で指定されたオブジェクトは、印刷時に近似色に変換されます。
これは事前にイメージされた色や、カラーチップの色とは異なる可能性があります。
RGBカラー、あるいはCMYKカラーで指定することを強くおすすめします。

解決手順

  1. 特色が指定されているオブジェクトを選択します。

    ※特色が指定されているオブジェクトの場合、カラーウィンドウにTの文字が表示されます。

  2. メニューから「選択」→「すべてを選択」をクリックします。オブジェクトがすべて選択された状態のまま、メニューから「編集」→「カラーを編集」→「RGBカラーに変換」もしくは「CMYKカラーに変換」をクリックします。

  3. 特色がRGBカラー、またはCMYKカラーに変換されているのが確認できたら完了です。

保存すれば、作業はこれで完了です。